都岳連自然保護委員会: 2011年1月アーカイブ
自然保護と環境保全について
これらは度々申し上げて参りましたが、今尚、区別が一般化されていない様ですので(例えば岳連通信2010年第1号巻頭言)この際、申し上げる事としました。
「自然保護」とは、人間以外の諸生物(植物・動物・菌類)及び一部無機物としての自然物(岩石・鉱物)の本来のままで保存する事で、人による破壊から守る事です。
「環境保全」とは、人間を中心とした生活圏の確保・保全(大気汚染・騒音・振動)で、両者には重複点が多くあるから、実状では判然としない場合も多い。
私達の活動も、現状では重複している事が多く、こうやって理屈を述べ理論的に分類して、自然保護に類する事だけを活動すると云う訳ではないが、これらの点をよく理解した上で、行動してゆくべきだと思います。
新村 貞男
2011年1月10日に、初詣を兼ねて氷の花、シモバシラを見に高尾山から相模湖まで歩いてきた。気温が上がったので心配したが、高尾山口駅では薄く氷が張っていて、上部はさらに冷えて登山道が凍結して靴を汚さずに歩くことができた。また、登山道の保護かと思われるが一丁平辺りまでの登山道にはワラでできたコモが敷かれていた。
高尾山頂の直下は、環境が変わってシモバシラができにくくなったという掲示があり、ビジターセンターの設置していた観察路は閉鎖されていた。
ここから一丁平、城山にかけては、わりと大きいシモバシラが沢山できていた。
カメラで接写しようとして保護ロープがあっても中に踏み込む人が絶えない。さらに、崖を登ったり下りたりの跡もしっかり付いていた。途中で見かけた4件は道に戻っていただいた。
高尾山と一丁平上部の展望台からは、白く美しい富士山と南アルプスの一部を見ることができた。
投稿: 野口
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