65ブログ: 2010年9月アーカイブ

COP10が日本の名古屋で開催 国際生物多様性年の2010年

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COP10-生物多様性条約第10回締約国会議(通称:国連地球生きもの会議)-が、10月11日から29日まで、世界193カ国・地域が参加して、名古屋市で開催される。議長は、菅改造内閣で就任したばかりの松本龍環境・防災大臣。

生物多様性条約の目的
  1. 多様生物性の保全
  2. 生物多様性の構成要素の持続可能な利用
  3. 遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分
 これは生物多様性を保全し、生態系の恵みはその回復が追い付く範囲内で利用する、 その利用で生じる利益は原産国へも配分するということになろうか。
 以上三つの理念を基に、2020年までに達成すべき世界目標「名古屋タ-ゲット」、利用国と原産国の利益配分を定める国際ル-ル「名古屋議定書」の採択を目指す。

 全世界の人々が、日本の生活レベルになれば、地球の2.3個分の資源が必要とされる。日本は29位だが、世界中が2位の米国並みに達すれば、地球5個分が必要となると云う。
 環境省発表のレッドデータブックは、日本国内で3,155種の動植物が、消滅の危機に晒されているとしている。世界では、毎日毎日100種類が消滅していると云われている。恐竜時代は、1世紀に1種類の滅亡であったと云うから、地球は今、有史以来のとめどもないスピ-ドで、破滅へと向かっているのかもしれない。
 COP10を契機に、日本は栄誉ある議長国として、先進国と発展途上国の利害の調整に努め、強いリ-ダーシップを発揮して、水の惑星、青い地球の滅亡への道に、歯止めを掛ける事が責務ではないだろうか。

投稿: 徳永 邦光

巻機山景観保全ボランティアーズに参加して

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p20100822ezohosoi.JPG 去る8月22日〜23日、「巻機山景観保全ボランティアーズ」に参加するため、真夏日が続く都心を抜けて、涼しい高地へ・・・ のはずが、標高1500Mを越えても変わらず暑かった。。。。
巻機山は多雪のため雪解けが遅く、山頂一帯は過湿状態におかれ樹木類が入り込めず、夏季の短期間でも生育できる草本植物で占められます。湿原の一種、雪田草原が美しい山です。
かつての巻機山は、登山者の踏みつけなどで植生が破壊され、裸地化と侵食の拡大、地塘破壊などを誘発していたそうです。
私は始めての参加でしたが、巻機山景観保全ボランティアは30年近くの歴史があります。今年の作業は、8合目付近の登山道が広がってしまった箇所にヒゲノガリヤス(裸地のパイオニア種)の種をまき、緑化ネット敷き、肥料撒き。避難小屋から山頂への登山道脇の池塘のミヤマホタルイ株を掘り取り、それを乾上った地塘へ客土。これらの作業に微力ながら参加させていただきました。

p20100822ishoku.jpg p20100822asahidfukugen.jpg

登山者の一人として、自分の一歩が自然に与えるインパクトの大きさに矛盾を覚えることがしばしばですが、このようなボランティアを通して、美しい光景を後世に残し、山で得た恩恵を少しでも恩返しできる一助を担えればと考えます。
巻機山景観保全ボランティアーズの代表である松本清氏を中心に東京農業大学関係者らが30年近く、毎年精魂こめて保全してきた巻機山。訪れる機会がありましたら、ボランティアの皆さんの30年におよぶ試行錯誤の成果をみて知っていただき、登山者の皆さんにも自然保護・保全に関心を持っていただければ幸いです。
(参加者:岡田、福田、長谷川)

投稿:はせがわ

写真:作業前の竜王の池 エゾホソイ、 裸地化した場所に植生を復元させるために竜王池のエゾホソイをブロック移植している様子、 朝日平付近の植生復元の様子
撮影:福田

岳人達の憩いの場に :委員のつぶやきコラム

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周囲の反対・心配を押し切って前職と180度と言っていい位違った職種である「おでんと山賊料理の店・川端」を飯田橋駅近くに開業して3年と8ヶ月、皆様のご支援により順調に営業しております。

この間、子供の頃から慣れ親しんだ山登りや、1991年から参加させて頂いてる自然保護委員会の活動を通じて知己を得た全国の岳人のご好意により、旬の山菜やキノコ、ユズやアケビといった山の果実、イノシシやシカとウマ等の獣肉などなどの東京では珍しい食材を送って頂きお客様に提供しております。
是非お立ち寄り下さい。なお、土日・祝日は山行のためお休みさせて頂いております・・・

小高令子