2019年度 カタクリパトロールが始まりました

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2019年4月13日より、都岳連自然保護委員会の恒例行事カタクリパトロールが始まりました。
前週4月10日に降った雪が多いところでは20センチ以上も残り、カタクリの位置が特定できなかったため、本年度復活を予定した「保護柵」の設置はできませんでした。雪の中から顔を出したバイケイソウの葉株はなかなか見られない光景でした。

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JMSCA自然保護指導員の方々への案内が遅れたため、初日の参加者は10名と少なかったのですが、融雪で足元が悪い中、先行して体験の森より入山し御前山避難小屋にデポしてあった杭やロープ等の資材をチェックしてくれたメンバーと合流しました。
ここより1.大ダワ方面、2.体験の森内、3.御前山山頂~惣岳山山頂~大ブナ尾根~サス沢山~奥多摩湖、4.惣岳山~ソーヤの丸デッコ巻道~小河内峠~月夜見駐車場をパトロールし、カタクリ保護を訴える看板や立札を取り付けるとともに雪の解けた箇所での花株の分布調査や定点観測を行いました。

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4月6日に入山した時には見られなかった活動の広場下の登山道や御前山と惣岳山の鞍部、ソーヤの丸デッコ巻道等でカタクリの花がみられ、大ブナ尾根の花株も増えていました。なお、いずれの花も小ぶりの印象です。
また、例年は観察されない奥多摩湖方面サス沢山近く標高1,000m付近まで、まだらながら小さな花株や片葉が見られ、これも温暖化の影響か生育地の下降、分散化はさらに進んでいるようです。

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5月11日(土)には看板等の撤収作業を行いますので、自然保護指導員の皆様のご協力をお願いします。
また、それまでの期間も引き続きカタクリ分布調査に是非ご参加ください。
ゴールデンウイークの長いお休み、多くの方々に御前山に登って頂きカタクリを愛でて頂きたいと思います。