雲取山調査山行 2014年冬

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p20141213shika.jpg2014年12月13~14日、自然保護委員会より3名、委員所属の2つの山岳会より2名、および復路車両サポートの自然保護指導員1名の参加を得て、恒例の冬季雲取調査山行を行った。
増発便が出る程、登山者で満員のバスを鴨沢で下車。若い登山者と相前後して、薄く雪が付く登山道を往く。この時期、登山口から雪があるのは珍しく、各地で記録破りの悪天候が伝えられるのも頷ける。まむし岩からは七ツ石小屋へのルートを採る。このコースのスズタケは未だ更新中。林縁から林内にかけ花の咲いた笹が立ち枯れていた。
石尾根ではシカに遭遇。今年の大雪で奥多摩でも多くのシカが行き倒れたと聞くが、まだまだ多くが生息しているようだ。登山道の霜柱がガチガチに凍り、草木も眠る冬枯れの中で得られる食糧は限られる。樹皮を剥がし易い木を求めてか、立ち枯れの木々の中に消えていった。
避難小屋直下の保護ネットの中は笹類がまだ青々と茂り、他とは様相を異にしていた。
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避難小屋のトイレがリニューアル。改修されたばかりであるためとても綺麗。この状態がいつまでも続くよう、利用者のモラルも問われるところである。
今回は避難小屋トイレをチェックし、山荘の夏季トイレおよび外トイレ改修工事のお話を伺う予定であったが、生憎小屋の若主人は急用で下山されていて果たせなかった。お話を伺う機会を是非得たいと願っている。
翌朝、三条ダルミへの巻き道をチェック。桟道が崩れかかっている箇所もあり、一般登山者の通行を規制しているのも頷けた。
三条の湯で一浴後、大規模な砂防堤工事や側壁の落石防止用のネット張り工事などが毎年どこかのポイントで行われている後山林道を経て、ゲートで迎えてくれた自然保護指導員の車の人となった。
今回も雲取山荘および三条の湯に大変お世話になりました。ありがとうございました。

記事:小高