30自然観察会: 2017年3月アーカイブ

p20170330mitakefall.jpg

奥多摩の盟主である御岳山へ、南側の養沢から歩いて七代の滝を見て登ります。標高929mの御岳山は、古くから霊山として崇められてきました。奥多摩や秩父地方では、おいぬ様(狼)信仰が盛んであったので、御岳山の狛犬には狼像が鎮座しています。最近は、パワースポットとしても知られ、天空の宿坊は東京のマチュピチュと呼ばれることもあります。
七代の滝の風景と養沢林道からの山野草を観察して奥多摩の自然を楽しみましょう。

期日  2017年 5月14日(日)
集合  【JR五日市線】武蔵五日市駅前 AM 9時 ※注1
     雨天決行(コースを変更します)
参加費 1,000円(保険料、資料代など)
    都岳連の会員は800円、 小学生は無料
    なお、バス代などが別途1,350円かかります。※注2
定員  30名 小学5年生以上(定員になり次第締め切ります)
主催  (公社)東京都山岳連盟 自然保護委員会
コース 初級者向き (急な登りあり。班単位での行動になります)
    武蔵五日市駅 9:35発①バス⥤10:12着 上養沢→(林道)→七代の滝→長尾平→御岳神社→富士峰園地→御岳山駅ケーブルカー⥤滝本駅バス⥤JR御嶽駅
解散  16時30分ごろ 【JR青梅線】御嶽(みたけ)駅
持ち物 昼食、飲料水、飴などの行動食、雨具、帽子、軍手など、
    軽登山靴かトレッキングシューズで、ハイキングスタイルでご参加ください。
    また、登山ストックも役に立ちますが先端のプロテクタを付けて使用下さい。
申し込みの手順と問い合わせ
    申し込期間  4月3日(月)から5月11日(木)
    1.都岳連事務局へ右のQRコードやメールでご連絡下さい。
      氏名、ふりがな、年齢、携帯・電話番号、住所、一般/加盟員
      Email: ※都岳連事務局宛に
      Tel: 03-3526-2550(月から金曜日の13時から17時)
      Fax: 03-3526-2551
    2.受付の連絡が事務局からありますので、ご確認下さい。
    3.参加費をどちらかの方法でお振込みください。
     (1)郵便振替払込書で入金する場合
      郵便振り替口座番号 00130-9-317605
      振込先名称    (社)東京都山岳連盟
      払込書の通信欄に「自然観察会参加費」と書いて下さい。
     (2)銀行振り込みで入金する場合
      ゆうちょ銀行 店名:〇一九店(ゼロイチキュウ店)
      口座番号 0317605 貯金種目 当座
      名義 シャトウキョウトサンガクレンメイ
      振り込み人名の前に、シゼンホゴを付けて下さい。
      例:シゼンホゴ ヤマダタロウ

ミニハイキング講座、自然に関する講座などを企画しております。
お一人やご家族や友人をお誘いしてのご参加をお待ちしております。
新緑の奥多摩の自然を楽しみましょう。

※注1 9時着の電車:
 ホリデー快速あきがわ3号(武蔵五日市行) 新宿 7時44分発⥤武蔵五日市 8時48分着
※注2 1,350円の内訳:
 武蔵五日市駅⥤上養沢のバス代480円、御岳山駅⥤滝本駅のケーブルカー代590円、ケーブル下⥤JR御嶽駅バス代280円

〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-10 パークサイド7ビル 2F※移転後
公益社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会

2017年3月5日(日) 晴れて暖かな早春の武蔵五日市駅付近で、おもしろ地球観察会が行われました。今年も応募者が多く、定員まで受け付けて30人の参加者により行われました。

集合場所を公園に代えて、資料の配付と移動の班分けを行い、ご挨拶と準備体操をして観察会が始まりました。下見の後で観察ルートを多少変更し、およそ次のようなルートで回りました。
武蔵五日市駅近くで河岸段丘の観察と発見された化石の説明 → 秋川での観察(五日市町層群・伊奈石切り出し跡・ポットホール・地層の向きを示すソールマークの観察) → 岩走神社(WC) → 横沢入(WC・昼食) → 伊奈石石切場跡 → 三内神社の伊奈石の石段 → 駅近くで15:30頃に解散。

p20170305akipawa.jpg p20170305pothole.jpg
p20170305yokosawairi.jpg p20170305sannai.jpg

講師の「あきりゅうジオの会」のメンバーにより、五日市付近の河岸段丘や断層、日本がどのように出来て来ているかなどについて写真や図を表示して説明いただきました。
特に現物を観察した秋川での、水平だった海底が押されて縦になった地層や海底に有ったときの上下を示すソールマーク、泥岩を崩して見つけた貝などの化石、秋川の流れが削った岩やポットホールなどにより地球の歴史が身近に感じられました。
また、狭い範囲の砂岩の地層から切り出した伊奈石のたて堀の跡、均質な砂粒の伊奈石、加工した石臼や庚申塔を観て人の暮らしとの関わりも分かりました。里山保全地域の横沢入ではトウキョウサンショウウオなどの話もあり、カヤネズミの巣は子供さんが帰りに見つけていました。

地質関連の観察会は川に下りたり小山に登ったりで少々パワーを使いますが、普段訪れないところや気に留めていない物の遠い昔からの物語に触れて満足されていました。
また、春を感じる植物の花が観察会の中で見られました。
梅、椿、桜、ミツマタ、ネコヤナギ、ウグイスカグラ、オオイヌフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ。

写真:秋川で地層や化石の観察、流れが削った岩やポットホール、石切場跡近くの横沢入で伊奈石の解説、三内神社の伊奈石の石段