2012年11月アーカイブ
東京都の最高峰「雲取山」の環境調査山行にご協力いただける自然保護指導員を募集いたします。 [終了]
都岳連自然保護委員会では、雲取山で年2回の定点観測を行っています。
東京都による浄化槽土壌処理方式(夏季用)、山荘自前の蛎殻を利用した循環式(冬季用)、及び避難小屋(ソーラーシステムによる抜気) の各トイレの使用状況、石尾根の樹木の食害、立ち枯れ状況、沢水の水質等の調査です。
環境問題に興味のある方、ご協力をお願いいたします。多数の応募があった場合は、先着順を原則として依頼いたします。
12月15日(土) 奥多摩駅8時30分集合―鴨沢...奥多摩小屋...雲取山...雲取山荘泊(歩行約6時間)
16日(日) 山荘...奥多摩小屋... ヨモギ尾根...お祭―奥多摩駅―入浴後解散(歩行約4時間30分)
一般向き 難易度★☆
地図 雲取山・丹波・奥多摩湖(1/2.5万)
費用 10,000円位
備考 参加人数・コース状況により入山コースの変更あり
連絡 12月10日くらいまでに、自然保護委員会 小高まで。
E-mail: lej04543@nifty.com
→自然保護委員会HPからご連絡
都岳連自然保護委員会では、雲取山で年2回の定点観測を行っています。
東京都による浄化槽土壌処理方式(夏季用)、山荘自前の蛎殻を利用した循環式(冬季用)、及び避難小屋(ソーラーシステムによる抜気) の各トイレの使用状況、石尾根の樹木の食害、立ち枯れ状況、沢水の水質等の調査です。
環境問題に興味のある方、ご協力をお願いいたします。多数の応募があった場合は、先着順を原則として依頼いたします。
12月15日(土) 奥多摩駅8時30分集合―鴨沢...奥多摩小屋...雲取山...雲取山荘泊(歩行約6時間)
16日(日) 山荘...奥多摩小屋... ヨモギ尾根...お祭―奥多摩駅―入浴後解散(歩行約4時間30分)
一般向き 難易度★☆
地図 雲取山・丹波・奥多摩湖(1/2.5万)
費用 10,000円位
備考 参加人数・コース状況により入山コースの変更あり
連絡 12月10日くらいまでに、自然保護委員会 小高まで。
E-mail: lej04543@nifty.com
→自然保護委員会HPからご連絡
(公社)日本山岳協会 自然保護指導員の2012年度の公開講習会の写真での速報です。
2012年11月17日(土)、日山協自然保護指導員の公開講習会が行われました。
関東都県の山岳団体の方、今年度が更新時期にあたる自然保護指導員や新規申請者の方などが参加して、次のプログラムで行われました。
1. 基調講演
演題: 日本の生物層とイリオモテヤマネコ
講師: 安間 繁樹氏 元JICA専門員、野生動物生態学研究家
2. 講習会
関連法規、自然保護の問題点、活動の仕方等
関東都県の山岳環境保護・保全活動の現状と問題点と討議
山の野生鳥獣目撃レポート
3. 特別写真展
ヒマラヤの変わりゆく景観
写真: 宮崎
1、基調講演する安間繁樹氏
2、現状報告する各都県の代表 3、展示写真を見る参加者
広葉樹はなぜ紅葉するのか?
晩秋になると樹々は気温の低下を察知し、根が水分の吸い上げを制限し始める。更に、葉と枝の接続部にある「離層」と云う、水道の栓の様な機能を持つ組織が、枝葉への水分の補給を止めてしまう。
葉は太陽の光を受け、空気中の二酸化炭素(CO2)を基に「葉緑素」を作り、樹木の幹へ養分を供給している。所謂、光合成を行っている。その葉緑素は行き場がなくなり、糖分として枝葉に残留する。葉に残った糖分が、紅や黄色に変色して紅葉すると云う訳である。紅くなるのはアントシアン、黄色くなるのは、カロチノイドを含んだ葉である。
やがて葉は、風に吹かれて落葉となり、大地の栄養分として肥沃な土を作り、豊かな緑を育て、それを昆虫が食べ、昆虫を鳥が食べ、鳥は植物の種を大地にばら撒き、その鳥も動物等に食べられたりし、動物は、尿や糞あるいは自分自身の死骸を地球に戻し、樹々の栄養分となる。見事な食物連鎖の世界が構築されている。
太陽と、地球の光と水と空気の相関関係を考えれば、生物多様性が如何に大切であるか。また、人間目線をやめ、自然の摂理に真摯に眼を向る事が、如何に望ましい事であるかが理解出来ると思われる。
(社)東京都山岳連盟自然保護委員
(社)日本山岳協会自然保護指導員
徳永邦光
晩秋になると樹々は気温の低下を察知し、根が水分の吸い上げを制限し始める。更に、葉と枝の接続部にある「離層」と云う、水道の栓の様な機能を持つ組織が、枝葉への水分の補給を止めてしまう。
葉は太陽の光を受け、空気中の二酸化炭素(CO2)を基に「葉緑素」を作り、樹木の幹へ養分を供給している。所謂、光合成を行っている。その葉緑素は行き場がなくなり、糖分として枝葉に残留する。葉に残った糖分が、紅や黄色に変色して紅葉すると云う訳である。紅くなるのはアントシアン、黄色くなるのは、カロチノイドを含んだ葉である。
やがて葉は、風に吹かれて落葉となり、大地の栄養分として肥沃な土を作り、豊かな緑を育て、それを昆虫が食べ、昆虫を鳥が食べ、鳥は植物の種を大地にばら撒き、その鳥も動物等に食べられたりし、動物は、尿や糞あるいは自分自身の死骸を地球に戻し、樹々の栄養分となる。見事な食物連鎖の世界が構築されている。
太陽と、地球の光と水と空気の相関関係を考えれば、生物多様性が如何に大切であるか。また、人間目線をやめ、自然の摂理に真摯に眼を向る事が、如何に望ましい事であるかが理解出来ると思われる。
(社)東京都山岳連盟自然保護委員
(社)日本山岳協会自然保護指導員
徳永邦光