都岳連 自然保護委員会のWebサイトは、2022年4月(令和4年度)から新しいURLで公開しています。
新しい情報はこちらのサイトをご覧ください。
https://shizen.togakuren.com/
なお、2022年3月(令和3年度)までのこのサイトは公開資料なども存在するため、更新をせずにここに公開を続けています。
このため、他サイトへのURLの変更なども反映しておりませんので、リンクエラーや各所の名称の変更などが発生した場合はインターネットでご検索いただきますようお願いいたします。
公益社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会の組織 2018/04 現在
公益社団法人 東京都山岳連盟 自然保護委員会の組織 2013/04
近年の急激な地球温暖化などにより、氷河は急速に細り、北極海では氷の減少で白熊が生息できなくなり、南太平洋の島国ツバルは海面下に沈むそうです。46億年前に誕生した地球は、わずか260年前の産業革命以降に急激に、私たちの存在する基盤である自然環境を破壊する道を歩んでいるそうです。
温暖化対策の重要課題であるCO2削減では、日本の削減目標の半分を森林による吸収としていますが、この森林は山岳丘陵地帯を覆って守っています。一方で、世界でも稀少な日本の山岳森林には、人間や動物の行為により容易に荒廃するという脆弱性があります。
自然を活動フィールドとしたスポーツ、文化活動である登山やハイキングでは、自然からの恩恵を享受すると共に、その自然を後世に引き継ぐことが重要です。私たちは、あらゆる場面で、自然環境への悪影響や干渉を最小限にする行動規範を身につけ、広げてゆきたいものです。
自然保護委員会は、公益社団法人 東京都山岳連盟の専門委員会のひとつで、都岳連の山に関する自然保護活動を担うと共に、自然の重要な役割と保護を広く市民にアピールしています。
委員会を毎月開き、約30名の委員が具体的な活動内容を決めています。山の美化、フィールドの情報収集、カタクリの保護、定期的な水質などの調査、自然保護指導員の育成、自然観察会を通じての社会・市民の意識向上など多様な活動を行っています。
また、委員会の活動と並行して、委員個人としても尾瀬の湿原の復元や監視巡回、巻機山や丹沢での登山道の整備やお花畑の回復、五日市の里山保全などを行っています。
委員の得意や関心などを原点に微力ながら「継続は力なり」を合言葉に、自然環境保全の活動の一端を担っています。
奥多摩 御前山にカタクリの群生地があります。 登山道にカタクリ保護の為踏み入れ禁止区域のロープを張り、毎年4月中旬から下旬迄の毎日スタッフが山頂に常駐しキャンペーンと監視をしています。 10年以上も続けていますので山の雑誌社から表彰も受け、毎年訪れてくる登山者には意識が定着してきました。 現在では主に観光バスで来る人々をターゲットにしています。
地球の誕生が46億年前、人類の出現が600万年前とするならば産業革命後のたった260年前頃から人間は自然界の循環サイクルを断ち切って急速に地球破壊を始めました。
私達の東京都山岳連盟自然保護委員会は、社会人・大学等の山岳団体260団体が加盟している公益社団法人東京都山岳連盟の中の一つの委員会です。自然保護委員会には30名程のメンバーがいます。毎月委員会を開き、年間計画の基に活動をしています。
「継続は力なり」、少人数ではありますがたゆまぬ努力と継続で社会の自然に対する意識を喚起すべく啓もうに努めています。
(アジア山岳連盟国際自然環境会議2007in松本から)
自然保護指導員 徳永邦光